バイファム
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銀河漂流バイファム


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銀河漂流バイファム13

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Collaboration


 
「銀河漂流バイファム13」オリジナル・サウンドトラックVol.1 1998/05/25
(WPC6-8421)
■解説■毎日放送(大阪)での本放映中に発売された「バイファム13」のサントラ第一弾。主題歌「オメガの扉」「Don't Cry」についてはシングル盤との兼ね合いを考えてかTVサイズでの収録となっており、その分オリジナルシリーズBGMのアレンジ曲を多数盛り込んだ構成となっている。曲タイトルには本篇各話のサブタイトルが引用されているものの、最終的に一部該当話では使われずに終わった曲もチラホラ。付属のブックレットには発売当時はまだ放映前だった話数(〜14話)までストーリーダイジェストが掲載されており、手にしたファンの反応は様々であった。なお、このストーリーダイジェストの収録話数が第1クールのみである点、またCDタイトルにあらかじめ「VOL.1」と表記されていることを考えると、当初からVOL.2と合わせて完結する予定であったことが窺える。
01. オメガの扉〜HELLO,VIFAM〜(TVサイズ)
「銀河漂流バイファム13」のオープニング・テーマ。原曲であるオリジナルシリーズの主題歌「HELLO,VIFAM」とどうしても比較されてしまうのがこの曲の可哀相なところではあるが、比較されることはあらかじめ分かっているだから事前に何らかの形で対応可能だったのでは、という気もする(勿論KATSUMIの起用及びアレンジがスポンサーの意向であることは分かるが)。それにしても、KATSUMIファンはこの曲のことをどう思っているのだろう?

02. タウト星に向かって航行中
2曲のメドレー。1曲目は曲タイトルには似つかわしくない重い雰囲気の曲で、第8話「ジェイナス危うし!敵は、内と外にいた?」でルービンがルルドに攻撃停止を申し入れる会談のシーン、及び第13話「絶体絶命!さらば愛しきJr.たち」にて赤ちゃんを抱えて船外に出たシャロンがブリッジのモニタに写し出されるシーンで使用された。テンポの良い2曲目は第2話「戦場真っ只中!決死の逃避行」において、駆逐艦レーガンと合流したジェイナスに補給物資が運び込まれるシーンでの曲。劇中での子供達のやり取りとあいまって軽快な印象を与える曲である。

03. 再び13人
シリーズを通してオリジナルシリーズのBGMが多用された「13」において、初の「13」オリジナルBGMとして、第1話「再び13人!」に登場したのがこの曲である。明るさの中にもどことなく物悲しさを感じさせる曲で、スコットの「僕たち、13人…」のナレーションをバックに子供達の日常が描写されるシーンで使用されている。メロディから楽器の編成までオリジナルシリーズBGMとは明らかに異なる雰囲気を持っており、「13」の独自色がはっきりと出た1曲と言えるだろう。2曲目は子供達の生活描写シーンの曲として第1クールを中心に頻繁に登場した。第3話「敵か味方か?謎の女からのメッセージ!」でペンチがラピスに通信を試みようとするシーンでの使用が初出となる。

04. MOTHER
「13」を代表するメロディーのひとつで、OST2に収録されている挿入歌「Blue…」の原曲ともなったBGM。第12話「ひとり足りない!?脱出のカウントダウン」で、赤ちゃんを手放すまいとするシャロンをカチュアが涙ながらに説得するシーン、また第13話「絶体絶命!さらば愛しきJr.たち」のラストシーンで赤ちゃんと別れたシャロンがひとり涙を流す印象的な場面で使用された(この2つのシーン自体はこの曲によって対になっているという見方もできる)。ピアノの美しい旋律が印象的な曲。

05. つかの間の安らぎ
オリジナルシリーズ音楽集1収録のBGM「きみはス・テ・キ」のアレンジバージョン。本篇では未使用だが、このサントラへの収録はオリジナルシリーズファンへのサービス的な意味合いが強い。13のテーマ曲的な意味合いを持つ「MOTHER」の後ろにこの曲を配置するあたり、まさに絶妙の構成である。

06. 戦場真っ只中!必死の逃避行
1曲目は第8話「ジェイナス危うし!敵は、内と外にいた?」冒頭シーンで初登場した曲。子供達がてきぱきと仕事をこなすシーンのテーマといった位置付けの曲らしく、派手さこそないものの第2クールでは定番のBGMであった。緊迫感のある2曲目は第8話で食事会の最中に敵の攻撃が始まるシーン、また第12話「ひとり足りない!?脱出のカウントダウン」のラストでルルドがジェイナスに要求を突き付ける場面での使用が印象的。第2クールでは第20話「決死のランディング!救出の第一歩!?」で、シャトルで旧タウト星に降下した子供達が滑走路を発見できずに慌てるシーンでも用いられた。

07. 総員奮戦せよ!バイファム登場!!
2曲のメドレー形式。前半の勇壮な曲は「バイファムニュース」第7回において録音風景と共に紹介されるなど、「13」オリジナルのBGMとして初めて世に出た曲。しかし本篇第1クールではついに使用されることなく、初登場はなぜか第15話「危機一髪の大バトル!男性7人vs.女性7人!?」のキャベツ切り競争で決着が付く場面という、曲本来のコンセプトと異なるシーンでの使用であった。後半のアップテンポな曲は第2話「戦場真っ只中!決死の逃避行」のクライマックス、ARVブラグの前に危機に陥ったトゥランファムのところにネオファムが救援に駆けつけるシーンの曲。このほか第15話でのキャベツ切り競争の決着がつくシーン、また最終回「飛び立て13人!」では、エネルギー切れのピンチに陥ったロディとバーツのところへスコット達がトレーラーで駆けつける場面で、メドレー前半部分とともに使用された。

08. 双子の赤ちゃん 神様からの贈り物?
「13」を代表する名曲。1曲目は第11話「赤ちゃんは元気に!両親はどこにいる!」で赤ちゃんと共に部屋に立てこもるシャロンをカチュアが涙ながらに説得するシーンで使用されたのが印象的だが、第5話「総員奮戦せよ!恐怖の子育て戦争!」でスコットが双子の赤ちゃんをみながら眠り込んでしまうシーンに用いられたこの曲のオルゴールバージョンも印象深い。2曲目については劇中で楽器編成が異なる複数のバージョンが確認できるが、その中でも第8話「ジェイナス危うし!敵は、内と外にいた?」で、クレアがホルテに対して「どれくらい待てば両親に会えるんですか?ひと月ですか、ふた月ですか?」と涙ながらに聞くシーンでの使用が印象深い。

09. 隊長ルルドの特別任務 謎の石板奪回?
初出は第2話「戦場真っ只中!必死の逃避行」の冒頭、舞台背景を説明するナレーションのバックでの使用。その後は曲タイトルの通りククト軍人ルルドのテーマ曲の色合いが強くなり、第1クールを通じて頻繁に使われた。ルルド艦がジェイナスを追撃するため速度を上げる第5話「総員奮戦せよ!恐怖の子育て戦争!」のラストシーン、及びルルドが双子の父親であることが判明し13人が決断を迫られる第11話「赤ちゃんは元気に!両親はどこにいる!」クライマックスでの印象が強い。

10. ゆうれい女の正体?
こちらはホルテ達のテーマ曲的な色合いを帯びた曲。彼女たちの正体がはっきりと分かるまでの期間はラピスから避難民へのメッセージとセットで採用されるケースが多く、以降はホルテが登場するシーンを中心に頻繁に使用された。第2クールでは一切使用されていない。

11. ルルドの宣戦布告 脱出へのカウントダウン
一言で言うと「不安」を表した曲。本篇ではフルコーラスで使われることは少なく、曲の一部分だけを取り出して使われるケースが多かった。第8話「ジェイナス危うし!敵は、内と外にいた?」のラストでブラグの放ったミサイルがジェイナス尾部を直撃するシーンをはじめ、第1クール後半の緊迫した場面での使用頻度は非常に高かった。

12. さらば愛しのJr.たち
第14話「ぼくらの選択 タウト星をめざせ!」でケンツとルービンの別れのシーンに使用された情感あふれる曲。子供達の嘘を見抜いた上で自らジェイナスを去ろうとするルービンと、その彼女に別れの言葉が言い出せないケンツ。そしてペンダントを渡されてブリッジに戻ったケンツの後ろ姿から彼の気持ちをいち早く見抜くシャロン…という一連のドラマを飾った曲であり、特に曲後半の盛り上がりの部分は絶品である。なお曲タイトルは第13話サブタイトル後半と同一だが、この回では結局使用されなかった。

13. 隊長ルルド 感動!
第13話「絶体絶命!さらば愛しきJr.たち」のクライマックス、シャロンがルルドに赤ちゃんを手渡すシーンで使用された曲。曲そのものが本篇のカット割りに合わせて構成されているところにも制作スタッフのこのシーンに賭ける意気込みがうかがえる。「13」のBGMでは最も秒数の長い曲であり、第1クールのクライマックスとも言えるこのシーンを見事に締めくくった感動的な一曲である。

14. ラピスの母艦キエフ号
タイトルの通り、第14話「ぼくらの選択 タウト星をめざせ!」でのキエフ号登場シーンに使用された曲。他の曲とは異なる高貴な雰囲気を持った曲なので「きっとキエフ号内部のあまりの豪華さに子供達が驚くシーンがあって、その際使われるのだろう」と事前に予想していたところ、何のヒネリもない使われ方だったので筆者はズッコケた。収録時間の長い曲であるが、後半部分に関しては本篇内では使われずじまい。

15. 両親はどこに
オリジナルシリーズ音楽集Vol1収録のBGM「鎮魂歌」のアレンジバージョン。第3話「敵か味方か?謎の女からのメッセージ!」Aパート終盤でペンチが母親を思い出して涙にくれるシーン、また第20話「決死のランディング!救出の第一歩!?」で、ルチーナがもじもじしながらリグレーにキャンディを手渡すシーンで使われたのが印象的である。

16. きっと逢える
こちらもオリジナルシリーズBGMのアレンジ。第19話「両親に会えるの!?飛んで火に入る13人」、通り過ぎる小彗星をロディ、バーツ、マキが見つめるシーンの曲である。余談だが、このシーンでマキが見せる表情は一見の価値あり。

17. ぼくらの選択 タウト星をめざせ!
曲タイトルこそ第14話と同一であるがこの回では結局使用されず、第2クールで何度か登場したオリジナル曲。最終回である第26話「飛び立て13人!」において、タウト星から脱出するため必死に戦うロディとバーツをマルロ&ルチーナがじっと見つめて「お兄ちゃん達は負けないよ」と呟くシーンでの使用が特に印象的。「13」BGMの中で隠れた名曲であると言えよう。

18. DON'T CRY(TVサイズ)
「銀河漂流バイファム13」のエンディング・テーマ。唄は前田亜季・愛姉妹。オリジナルシリーズは「Never Give Up」、新作が「Don't Cry」と、タイトルにもそれなりに関連付けをしている点が憎い。余談だが、筆者としてはTVバージョンではカットされているイントロ部分のメロディーが非常に好みである。



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