▼キャラ図鑑
■ペンチ・イライザ

放映開始当初は年長組のヒロイン→クレア、年少組のヒロイン→ペンチといった図式が定着しており、それはウェアパペットのプラモデルに付属するキャラクターの人選にも表れています。が、やはりキャラの性格設定の問題もあったのか、13人の中ではいまいち彼女のホジションは確立していなかったように思います。第14話や第21話など、彼女のキャラクターをなんとか生かそうとしたエピソードは幾つかありますが、それもどちらかというと「大いなる脇役」的なポジションであり、決定打には至らなかったようです。まあ、子供達だけで銀河を漂流しているという環境の中で「おとなしい文学少女」を効果的に描くこと自体、かなり難しいような気がするんですけどね。年齢的にお色気に走ることもできませんし、そのへんの苦心は第2クールあたりに顕著に現れているような気がします。
そして第3クールのククト星篇になると、この「おとなしい文学少女」的な描かれ方が徐々に影をひそめ、かなりキワモノ的な描写が目立つようになります。最終的にはこれによって自分のポジションを確立したと言えないこともありませんが、わざとらしい性格設定のキャラがいないことがバイファムのひとつの特徴だったことを考えると、彼女のキャラクターの変化を「是」とするかどうかは難しいところです。
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